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レオと私のお話 (完結作品)

作: 宮上礼杏


私、渡辺千尋の幼馴染、一乗寺レオは、日本人の父親とドイツ人の母親の血を受け継いだ、女の子みたいな男の子だ。
髪の毛は、お父さん譲りの紫がかった黒髪で短くてさらさらしてる。目がお人形さんみたいでまつ毛がすごく長くてお母さん譲りの緑色の目。色白で細くて背が低いからパッと見ただけでは女の子と間違えられる。もちろん本人はそれを嫌がってるけど、私はそんなレオの事が小さい頃から好きだった。性格だって、ものすごく優しいし丁寧で・・・ちょっとのんびりなところはあるけど約束事は絶対守ってくれるし争いごとも嫌っていた。

それに比べて私は・・・いつも外を歩き回っているから日焼けしているし、背も男の子みたいに高い。髪の毛も、この前自分で切ってて失敗して男の子みたいにショートカット、ついでに目つきも悪い。左目の下に黒子がある。スカートよりズボンを選ぶから男の子と勘違いされることも多い。性格も・・・レオに比べればがさつかもしれない。

そんな私とレオが出合ったのは幼稚園の頃。レオが私の隣に引っ越して来た時。最初はレ大髪の毛も長くて本当に女の子みたいだった。だから、初めて遊んだ時ずっと女の子と勘違いしていた。だから真実を知った時ショックだった覚えがある。そんな私を見て、レオは泣きだしたことがある。

「だまっててごめんなさい」

そういってずっと泣いていた。

そんなレオを見たら私まで泣きだしてしまい、終いには二人で泣き疲れて寝ていた。

ぎゅっと手を握り合ったまま・・・




そんなところから月日は流れ今では高校生活を満喫している。
何の策略だろうか幼稚園のころからずっと同じクラス、だからよけいべったりしている気がする。

「ちーちゃん!」

そう呼ばれて振り返るとレオがいる。漫画で言う“のほほん”って擬音と花がいっぱい飛んでいそうなくらいの緩い笑顔。黙ってればかっこいいのだけれど。

「レオあんたいつまで私をちーちゃんって呼ぶわけ?」
「んー…ちーちゃんが僕のお嫁さんになるまで?」

首をかしげながらのんびり考える彼。
そしていつもの答え…

私が彼のお嫁さんになるまで

「何それ…」

私が笑うと彼は頬をふくらます。

「僕は本気なのにー!」
「はいはい、幼稚園のころから同じセリフだよね。耳にタコだよ」
「ちーちゃんのいじわる!」

でも、内心嬉しい…
だってその言葉は私だけに向けられた言葉なのだから。

「そうだ、レオ、今日もうちで食べてく?」
「え?夕飯何?何?」

まるで子供の用に聞いてくる彼は可愛らしい。

「きょうはレオの好きなふわふわオムレツです!」
「やったね!!行く行く!」

レオの両親はとある研究所で働いているので家にいないことのほうが多かった。だから私の家に来ては夕飯を食べたりお泊りしている・・・もちろん、中学に上がるころには、お泊りはだんだん減ったが…

「相変わらずの夫婦っぷりだな」

茶化してきたのは私たちの腐れ縁である山梨大祐。小学校のころからの付き合い。幼馴染といえば幼馴染に近い。いたって普通の顔で髪の毛はぼさぼさしている。
「へっへー、橙助羨ましーだろー!」
「羨ましくなんかねえよ!のろけんなばーか!」

そういってレオの髪をぐしゃぐしゃにする。

「きゃー!大祐のばか―!やめろー!」
「あははは!」
「相変わらず仲が良いね」

そういって耳打ちしてきたのは、相羽咲美奈子。高校に入ってからの親友。
彼女もまたレオみたいに美人の部類に入る。まるでガラスでできたお人形さんみたい。サラサラでまで届くほどの薄茶色の長い髪の毛、薄いグレーの瞳。彼女曰く両親のどちらもがいろんな国の血を受け継ぐクォーターらしい。だからレオと並ぶと美男美女のカップルに見える。もちろんレオが黙ってる限定で。

「あー、美奈子ちゃん助けてー!」
「こら、てめぇ、女に助けを求めるとは何事かっ!」
「うふふ…大祐君もうやめてあげたら?」

美奈子がそういうと大祐も最初はむーっとした顔をしていたがしぶしぶとレオから離れた。

「あー、もう、髪ぐしゃぐしゃだよー!」
「はは、レオおいでよ、とかしてあげる」

私はバッグから大きめの櫛を取り出してレオの髪をとかし始める。レオの髪はさらさらしててやわらかくてすごく触り心地がいい。絶対ほかの誰かに髪をとかさせたくないくらい。

「ちーちゃんありがとね!」
「いいって、気にしないの」


これが私の日常。


レオの傍にいることが私の幸せ

FIN

※この小説(ノベル)"レオと私のお話"の著作権は宮上礼杏さんに属します。

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